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視聴者の質問内容
「MQ、決算の後に株価が上がって、その後
下がってます。何が問題でしょうか」
じっちゃま(広瀬隆雄さん)の回答
これ多分ね
ロックアップがあけることに対する
警戒感を
投資家は持ってるんだと思うんですね
決算自体はきっちりした良い決算でした
ちょっと数字
復習しておこうか
マルケタ(MQ)ね
EPSは予想マイナス14セントに対して
結果マイナス8セント
売上高は予想1.19億ドルに対して
結果1.32億ドルいいですよね
売上高成長率、前年同期比+56%
これも非常に良い数字だよね
あのー
マルケタの方がアファームより
会社の格として
ずいぶん落ちる企業じゃないか
っていう風に思ってる人が
いるかもしんないけども
そんなことないと思うよ
そうじゃなくって
誰が表で誰が裏かっていう
それだけの差ですよ
だから、この56%成長っていうのも
アファームの成長率とかと
ほとんど変わらないはずだよ
BNPL
Buy Now Pay Laterの部分のビジネス
だけを抽出してみると
どのくらいで成長してるかと言うと
+300%で成長してます
これはBNPLというパイの成長
市場そのもの
市場全体の成長率
それと全く一致してるんだよね
全く一致してる
だけれども
じゃあアファームとマルケタだと
どう違うんだよって言った時に
BNPLのフロントの企業
例えばアファームとかクラーナとかね
あと何だっけ?えっと
アフターペイとか
いくつかそういうブランドが
ありますけれども
彼らは究極的には
彼らは何をやってるかと言うと
ブランドマネージメントをしてるんですよ
それは「アファーム」っていうボタン
それをみんなに認知してもらう
みんなに押してもらおう
そういう会社です
マルケタはそれの裏方
つまり配管部分を提供してる
そういう差ですよね
んで
ちょっと話が脱線して恐縮なんですけれども
アファームとかに関して
僕が持ってる懸念を言うとね
例えば今回の決算発表
アファームの決算も良かったんだけども
基本的には良い決算だったんだけども
そして今期
amazonがいよいよ
アファームのBNPLボタンを実装したんですね
amazonのウェブサイトにね
50ドル以上の買い物に関しては
アファームで買いますかっていう表示が出る
良かったですね
パチパチパチっていう形で
アナリストはそれを称賛してるんだけども
じゃあその契約は、いつまでですか?
って言うと
2023年なんだよ
わかる?
2023年
だから、今後ね
amazonのサイトで
アファームで物を買って
そして借金まるけになった消費者が
なんか、しでかして
そして
そもそも金持ってない貧乏人に
高いものを買わせるamazonが悪いとかさ
そういう世論になった場合
でも、facebookとかtwitterとかはさ
議会に呼ばれで叩かれてるわけでしょ?
不況になったら
あれと同じことが
amazonに起こるかもしんないよ
amazonの担当者がさ
毎月毎月ワシントンD.C.に呼ばれてさ
議会で吊るし上げに会うとかさ
そういうことの光景ってのは
僕は目に見えてるわけよ
目をつぶれば
そういう光景が思い浮かぶわけだよね
僕らも、そういう辛い経験をして
それで
いい事っていうのは、長く続かないな
っていうのを
身に染みて分かってるから
そうするとだよ
2023年に
アファームとamazonとの契約が
更新っていう時になった時にさ
もしamazonの担当者がさ
毎日ワシントンD.C.でさ
議会でギュウギュウ絞られてたら
もういいよ
アファームなんか、やめ!
他の会社にスイッチ
するかもしんないと思うよ
はっきり言って
スイッチコストは、ほとんどないと思うよ
何故かと言うと
amazonにとって
アファームっていうブランドは
もう必要ないかもしれないからね
だから、クラーナとかアフターペイとか
そういう別のボタンを
実装するかもしれないけれども
そもそも
そういうブランド自体もいらない
amazon BNPLで行こう!っていう風な
決断を下すかもしれないよね
まあそれは、あの
実は、銀行免許との関係で
僕はいろいろ難しいんじゃないかな
という風には思ってんだけどね
で、もっと言えば
その面から、議会から
Amazonがギュウギュウに縛られる
つまり
お前、銀行免許持ってないのに
消費者に信用を提供するということで
限りなく銀行に近い業務
やってない?
それ違法じゃないの? っていう風に
エリザベスウォーレンとかさ
そういう怖いおばさんとか
いっぱい議会にいるからさ
そういう人たちに
ギュウギュウに絞られる
リスクもあるわけでしょ
そういうこと考えれば
未来永劫に渡って
アファームがamazonとの関係を
ロックインしたんだと
いう風には思うべきではないと思う
これは将来
大きな禍根を残す
やっちまったなぁって言うさ
そういう種を蒔いたことになるのかも
しんないと僕は実は思ってるのね
ちょっとマルケタの話に戻ると
決算が良くて、株価バーンと上がって
その後でストンと株価下がった
その直接の理由っていうのは
ロックアップ契約
180日だと思うんだけど
ちょっと売出目論見書を確認してないんで
当てずっぽうで今もの言ってますけれども
でも99%の確率で多分
180日のロックアップ契約が
あると思うんだけども
それがマルケタがIPOされたのは6月だから
そろそろ切れる
あるいはもうすでに切れてる
というタイミングだと思うんだよね
今回、決算が良かったんで
幹事証券だったら
まあ僕もそういう仕事昔やってたんだけども
「良かったですね、決算!」
「じゃあ、ロックアップも切れることだし」
サンサンゴゴ
「VCからの売り物が出てきたら
たまんないっすよね!」
「うちで一本に売り物まとめて」
「オファーしますから」
「うちに主幹事やらしてください」
という営業に行ってるはずなんですよ、今
証券会社が、ね
だから近々来週の月曜日とかにさ
売り出しの発表があるかもしれない
そういうことを嫌気して
株価下がってると思うのね
それは悪いことではなくって
通過儀礼じゃないけども
避けて通れないことなんですよね
全てのIPOされた企業が
若い企業が
通過せざるを得ない試練
それがロックアップ切れですよね
それ自体は悪いことではないと思う
だけれども
まあ株価は一旦下がったということですね
説明が長くなったんだけども
もう一個
このBNPLとかさ、フィンテックとかで
気をつけておかなきゃいけないことがあって
それはフィンテックに携わってる経営者
あるいはエンジニアその他の人たちね
今すごく勢いあって
そして
なんだ銀行とかVISAとか
mastercardとか大したことないじゃん
もう俺たちがボコボコにしてやる
という感じで
勢いに乗ってんだけども
あのー
良い金利サイクルしか
経験したことないからね
まだ金利環境が逆風になった状況
というのを経験したことのある
フィンテックの経営者ってのは
いないんですよ
そして金利が逆に行き始めたら
フィンテックのビジネスなんて
煮ても焼いても食えない
クソな犬にくれてやれっていうような
惨めったらしいビジネスになる
リスクもあるよ
みんなにツケで買ってもらった商品
その代金がことごとく
踏み倒されちゃうとかさ
そういうことを今説明してんだけどね
そういう事まだ一度も経験してないからさ
だからみんな威張り散らしてるわけでしょ
でもそして従来型の銀行とかが出遅れてる
理由っていうのはさ
彼らはもう痛い思いを過去にしてるからね
それで
いやー、これ
ちょっとイっちゃったら
ヤバイんじゃないですか
そういう議論が社内であって
それで思いっきり振り込めてない
という側面があるんですよ
だから
それを忘れるべきでないと思うね
だから
アファームとかマルケタとか買ってる人ほど
金利金利金利金利金利でね
金利の動きにピリピリして下さい
ちょっとでも金利が上がり始めると
ここら辺の銘柄はもう
グチャグチャになるかもしんないよ
「MQはロックアップ解除され、
株が売られてるようですけど、
売りは当分続くんでしょうか?」
はい
一番クリーンなやり方っていうのは
ロックアップ切れた後で
三々五々
皆が勝手に売られたら、たまんないから
幹事証券が
「ここは一つ、うちに任せてください」
っていう形で
ステップインして
そして売り物を全部ひとまとめにまとめて
じゃあ、あなたいくら売りたいですか
あなたはいくら売りたいですかっていう
そういう売りたいの意向を聞いてさ
そして、全部で何百万株ですね
ってことで
それじゃあこれ、売出しましょう
ついては
また180日とか90日とかね
再ロックアップかけまーす
という風に言った方が
それだったら一回でドーンと
公募されるわけだから
売り物がくるわけだけども
でもそのショックさえ通過すれば
またロックアップがあるから
もう心配しなくて
よくなるわけでしょ
それが一番クリーンなやり方ですよね
実際、来週にも
そういうことが
発表されるかもしれないね
だから何とも言えません
僕だったらそういう営業を
会社側に対してかけてるね、今
「MQはAFRMやUPSTなどの
BNPL企業の業績が悪化した場合・・・」
UPSTはBNPLじゃないですよ
無担保ローンを
Aiによって貸し出すビジネスであって
ちょっと違いますよ
でもBNPLがスローダウンした時に
MQは悪影響を受けるか
それは当然受けますよね
当然受ける